全国には様々な注目されるお祭りがありますが、新潟県長岡市の栃尾地区では、ひと際珍しいお祭りが開催されていて、今、外国人観光客からも大人気なのです!
それが、別名「越後の奇祭」とも呼ばれる「ほだれ祭」です。
一体どんなお祭りなのでしょうか?
今回はそんな「ほだれ祭」についてお話します。
ほだれ祭の日程とアクセス
毎年、3月の第2日曜日に開催されます。
会場:ほだれ大神
新潟県長岡市来伝617 「下来伝公民館」
アクセス:JR上越線「長岡駅」から車約40分、または関越自動車道「小出IC」・「長岡IC」もしくは北陸自動車道「中之島見附IC」から車約40分
ほだれ祭とはどんなお祭りなの?
男根を道祖神として祭る「ほだれ神社」で開催されるお祭りで、その年に結婚した花嫁を、高さ2.2m、重さ約600kgの、男根の形をした巨大なご神体に乗せて練り歩く伝統的なお祭りです。
はじめてその様子を見る方は、衝撃的な光景かもしれません。
しかし、このお祭りには、五穀豊穣をはじめ、子宝・安産や縁結び、無病息災を願う意味が込められています。
ほだれ祭が始まったのは1980年です。
“集落を活性化させたい”という当時の地元青年団の想いをきっかけに、江戸時代にあった祭りを原型にしてスタートしました。
開催当初は御神体をリアカーに乗せて地区内を周っていましたが、のちに現在の花嫁を乗せるというスタイルに進化しました。
ドンドンドンドン!と鳴り響く太鼓の音に合わせて「初夜!」「初夜!」の掛け声に合わせて、花嫁たちは担がれます。
担がれている間、一人のマイクを持ったおじさまが「沢山子供を作れよ~!」など、合いの手を自由に入れます(笑)。
神輿が終わると、神輿に乗ったお嫁さんたちによる「富くじ」がばらまかれます。
そして、お菓子と共に、くじのついた5円玉がばらまかれます。
その後、お米などが当たる抽選会が開催されます。
かなり、豪快なお祭りですよね(笑)。
大人たちはいくつになっても下ネタで盛り上がります^^;
ただ、あくまでも「下ネタを言うことが目的」なのではなく、道祖神に敬意を込めてのお祭りですので、節度はきちんとあるのでご安心くださいね。
「ほだれ」の意味とは?
「ほだれ」とは元々「穂垂れ」つまり、稲や粟がたわわに実り、穂先が垂れる様子に由来する言葉で、農耕の実りに由来します。
道祖神の一つである男根形のほだれ様は、農耕の実りと人の実りを守る神様として、古くから信仰されてきました。
その様子から、稲穂が垂れるように、五穀豊穣と子宝・安産、良縁など、 人や作物の豊な実りを願う祭りとして「ほだれ祭」と呼ばれています。
ほだれ祭で販売されている飴の真相!
妻の珍宝館みやげ。#さずかり飴 pic.twitter.com/ORNKSDShcs
— ずのびー (@zuno_b) 2017年9月17日
ほだれ祭では、「さずかり飴」と印字されている飴が、ひと際目を引きます。
この飴は、男女の局部をモチーフに作られています。
ここでしか買えないものなので、お土産などにも最適でしょう!
この飴を舐めて、子宝に恵まれますように…。(男女、各200円)
ほだれ祭で振る舞われるお酒の真相!
別館今日も元気な記事だしてるなぁ(しみじみ
▼男根型陶器!?新潟の奇祭・ほだれ祭の御神酒を飲んでみた https://t.co/RWV4jBiXOp pic.twitter.com/X3vL2Ax9SP
— おたくま経済新聞 (@otakumatch) 2017年6月21日
その年の初嫁の代表が、酒の樽を木槌でたたいて”お神酒鏡開き”をします。
祭りの参加者にはその後、お酒が振る舞われます。
このお酒は、新潟の地酒である「越の鶴」が採用されています。
振る舞い酒とは別に、お土産やお持ち帰り用にも販売されています。
全長約20cm、周径約21cmの男根を模した陶器に入れられています。
先の部分がお猪口になっており、手に入れたらすぐに飲めるようになっています。
「子宝祈願のお酒」とも呼ばれていて、会場ではもちろん、インターネット通販などでも人気の商品です!
日本酒好きにはたまらない地酒の風味ですので、お土産には最適でしょう!
まとめ
「越後の奇祭」と言われるだけあって、かなり特殊なお祭りですが、毎年かなりの盛り上がりを見せます!
ただ、モチーフがモチーフなので、全国放送のニュースなどではなかなか取り上げられないので、知る人ぞ知る!的な感じはあると思います(笑)。
下ネタに抵抗の無い方は、是非一度、参加してみるのも楽しいと思います!