蚤(のみ)の市は各地で開催され、いつも賑わっているイメージがあります。
会場内に広がる古道具店や古本店は、まるで宝の山ですよね。
お気に入りの一点を見つけることが出来た時の喜びと感激がやみつきになります!
では、蚤の市はなぜ「蚤の市」と言うのでしょうか?
今回はそんな蚤の市についてお話しします。
「蚤の市」の語源
諸説ありますが、ひとつは単に「フリーマーケット」を直訳して「蚤の市」になったと言われています。
“フリー”は「蚤」のことで”free”ではなく”flea”になります。
英語の”flea”は、他の語について「みすぼらしい」や「古い」という意味になり、古い物を持ちよることに由来します。
ですので「蚤の市」では、古道具や古本などが沢山売られています。
もうひとつには、フランスの第二帝政時代(1852-1870)にパリの中心街の再開発をして、狭い通りを軍隊が威風堂々行進することが出来るような大通りにしようと計画し、スラム街や古い商店を取り壊しました。
そこで売り場を奪われた商人たちが新たに商売をする場所を獲得し、そこは中古品を中心に売っていたので「蚤がいるだろう」と言われ、やがてその場所自体が「蚤の市」と言われるようになったことが、「蚤の市」の語源だとも言われています。
「蚤の市」の歴史
「蚤の市」のはじまりは上記にも書きましたが、ヨーロッパで商人たちが始めました。
今の日本のように決まった日に開催されるのではなく、古着や古本などの中古品を売っている市場のこと自体を「蚤の市」と呼んでいました。
そして、次第にアメリカにも広がりを見せました。
1970年代のはじめにアメリカの西海岸で始まりました。
今の日本のように、定期的に決まった日時に開催されるようになりました。
規模も大変大きく、出店者が車で販売する会場が多かったそうです。
ただ、古着や古本といっても、かなり珍しいビンテージ品が高値で売られたりもしていたそうです。
そして、日本で「蚤の市」が始まったのは1974年頃、大阪で始まったと言われています。
「日本フリーマーケット協会」が始めたのが始まりです。
日本では「リサイクル」という考えもあり、各地にどんどん広がっていきました。
ただ、今では「フリーマーケット」は誰でも定期的に出店出来て、「蚤の市」はお祭り的なものになりつつありますよね。
「蚤の市」は、なぜ「ノミ」なの?
「ノミ」と聞くと、あまり良い印象を持たないですが、なぜ「蚤の市」になったのでしょうか?
それは…ノミは飛び跳ねるものなので「ノミが飛び跳ねるように物が売れる」という例えから「蚤の市」と名付けられたそうです。
ノミが飛び跳ねるように、人から人へ、古い物も渡っていく、という良い意味や願望が込められています。
しかし逆に「ノミが飛び跳ねるくらい古くて汚いものが売られている」という皮肉を込めているという云われもあります。
ものは考え方ですが、もしかすると昔は後者の意味も少なからずあったのかもしれませんね。
まとめ
私も「蚤の市」には何度も行ったことがありますが、どこの蚤の市も活気が凄いです!
また、今まで目にしたことがなかった骨董品や、古着でも素敵な着物や帯がとても安い価格で売られているので、つい沢山買い物をしてしまいます。
今の蚤の市では、屋台も沢山出ています。
その土地の古くから伝わる伝統料理や、B級グルメと言われるイマドキの新開発されたグルメまで幅広く楽しむことが出来ます。
テレビの取材なども良く来ているイメージなので、今の時代、「蚤の市」のような場所は若者にとっては逆に珍しく、年配の方には懐かしく、老若男女問わず楽しむことが出来る場所なのかもしれませんね♪
行ったことが無い方は是非、行ってみてください!