くずきり、ところてん…黒蜜をかけていただくととても美味しいこれらのもの。
日本人なら一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
最近ではコンビニでも和スイーツが買える時代、日常的にこれらのものを食べているという人も少なくありません。
では、くずきりとところてんって何が違うのでしょうか?
いざ聞かれると答えられない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、くずきりとところてんの違いについて説明していきます!
くずきりとところてんの違いはコレ!
さて、さっそくですがくずきりとところてんの違いは「原材料」にあります。
くずきりは「葛(くず)」という植物のでんぷんによって作られています。
一方のところてんは「天草(てんぐさ)」という海藻から作られています。
また原材料以外の違いとして、くずきりは全国的に甘味として食べられることが多いですが、ところてんは違います。
ところてんは関東地方では三杯酢や二倍酢をかけて、からしを添えて食べます。
そして関西ではくずきりと同じように黒蜜や果物を添えて食べるのが一般的なようです。
しかし食文化が多様化した現代において、全国的にどちらの食べ方もされることが増えてきたため、結果として食べ方の違いはあまりないでしょう。
そして作り方の違いとしては、固め方に違いがあります。
くずきりはでんぷんによって固めるため、温めると固まります。
これはゆで卵と同じ原理です。
一方のところてんは冷やして固めます。
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ところてんと寒天の違いは?
ちなみに、くずきり、ところてんとよく似ているものとしてもう1つ上げられるのが寒天。
そんな寒天、実はところてんとほとんど変わらないのです。
ところてんを乾燥・冷凍したものが寒天なため、栄養素も水分量の変化くらいしか違いはありません。
ただし、食感は寒天のほうがところてんに比べて噛みごたえがあります。
また、ところてんはおかずとして食べられることが多いのに対し、寒天は甘味として食べられることが多いという違いもあります。
くずきりとところてん、栄養的に優れているのはどっち?
まずはカロリー的な視点でみてみます。
くずきりは100gあたり135kcal、ところてんは2~3kcalです。
カロリーで見たら大きな差がありますね!
ただし食べる際には黒蜜や酢をかけると思いますので、実際はそのカロリーも上乗せされます。
次に栄養素でみると、くずきりには大豆に含まれるとよく知られているイソフラボンが含まれています。
イソフラボンには女性ホルモンに似た効果を発揮する役割があり、美肌効果があります。
豆乳、豆腐、納豆など大豆製品に多く含まれていることで知られていますが、大豆が苦手な人にとってはいい補給手段になりそうですね!
ただし最近のくずきりには、葛粉の供給不足からじゃがいもを利用して作られているものもあります。
その場合、栄養は大きく変わってきますので注意が必要です。
そしてくずきりのもう1つの特徴は糖質量!
糖質制限ダイエットには不向きといえる、100gあたり32.5g。
これは春雨よりも多い量です。
くずきりをダイエットに取り入れる場合には、間食として少しだけ食べるなどの注意が必要です。
一方で、ところてんはカロリーだけでなく糖質もほぼ0g
黒蜜を少しかけたとしても、糖質制限にもってこいの食材です。
ただし、ところてんには目立った栄養素はなく、主食として置き換えるのにはおすすめできません。
食物繊維は豊富なため、副菜や間食として取り入れて、便通改善に役立てるといいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本の伝統的な食品であるくずきり、ところてんについての理解は深まりましたか?
様々な食品が手に入りやすい現代だからこそ、昔ながらの食品を美味しく食べていきたいですね!
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