豆類には色々な種類があります。
その中でもイソフラボン効果が期待できるのが「大豆」です。
えんどう豆は植物学的にみると「マメ科エンドウ属」で、大豆は「マメ科ダイズ属」です。
同じマメ科でも、実はこの2種類では、含まれる栄養価や効能が全く違います。
そこで今回は、えんどう豆についてお話します。
えんどう豆に含まれる栄養は?
えんどう豆には、主にビタミンB1やB2といった栄養素が豊富に含まれています。
これらは、疲労回復などに大いに役立ちます。
また、粘膜の健康に役立つナイアシンも豊富に含まれています。
他には、葉酸やパントテン酸などの、美容と健康を支える栄養素も豊富に含まれています。
カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルもたっぷり含まれているので、現代人に不足しがちなビタミンとミネラルを効果的に補給できる魅力的な食材であると言えるでしょう。
イソフラボンは、マメ科の植物には多かれ少なかれ含まれてはいますが、えんどう豆に含まれる量は少なく、イソフラボンを摂取したい時は、大豆や豆腐、味噌や納豆などの大豆製品を食べることをおすすめします。
えんどう豆の効能は?
疲労回復
人間の体は、ビタミンB1が不足しているときに疲労感や倦怠感、イライラや睡眠障害がおこりやすいと言われています。
えんどう豆にはビタミンB1が多く含まれるので、このような症状の改善効果が期待できます。
高血圧・むくみ防止
えんどう豆には多くのカリウムが含まれています。
カリウムは、体内に多くたまりすぎたナトリウムと結合し、尿と共に排出してくれる効能があります。
必要以上の水分摂取を抑制でき、高血圧やむくみの防止に繋がります。
便秘の改善
えんどう豆が完熟する直前で収穫される「グリンピース」には、食物繊維が豊富に含まれています。
体内の毒素のおよそ75%は便から排出されるので、人間にとって便を出すことはとても大事な仕事です。
食物繊維は、便を出しやすくする効能があるので、便秘予防の効能が期待できます。
えんどう豆といんげん豆の違いとは?
結論から言うと、大きく分けて、見た目と出回る時期が違います。
えんどう豆
原産地は地中海地方だといわれ、日本へは10世紀ごろには伝来していました。
中の実だけを食べるものと、さやごと食べるものがあります。
中の実だけを食べるのは「実えんどう(グリンピース)」で 、さやから実を抜いた状態で流通しています。
さやごと食べるのは、きぬさやえんどう・砂糖えんどう・スナップえんどうの3種類 となります。
いんげん豆
原産地はメキシコなど南米地域だといわれ、日本へは江戸時代に入ってから伝来しました。
現在では成熟する前に若取りしたものを、さやごと食べるのが一般的で、これはいわゆる「さやいんげん」のことを言います。
見た目は、えんどう豆よりいんげん豆の方が大きく肉厚で食べ応えがあります。
出回る時期は、いんげん豆は暑さに強いので、えんどう豆の旬の時期を過ぎた頃でも出回っています。
ただ、現在は豆類も品種改良が進み、様々な豆類が様々な時期に出回っています。
まとめ
豆類はどれも栄養価が高く、美容にも効果的だと有名ですが、それぞれに特徴があり、効能も違う為、自分が一番欲している効能を手に入れる為には、それに合った豆類を選ぶ必要がありますね!
また、食べ方もそれぞれの豆類で違いますので、風味や栄養価を存分に取り入れられる食べ方で食べることも大切です。
豆類は古くから日本人に愛されてきた食材なので、それぞれの魅力をしっかりとひきたてた食べ方で是非、おいしくいただいてみてくださいね!