「つつこ引き祭り」とは、福島県の10大奇祭にも選ばれている、一風変わったお祭りです。
しかし毎年、かなりの盛り上がりを見せ、沢山の観光客が集まります。
今回は、そんな「つつこ引き祭り」についてお話します。
つつこ引き祭りの日程
毎年、3月の第1日曜日に行われます。
つつこ引き祭りへのアクセス方法
住所:〒960-0600 福島県伊達市保原町弥生町58 厳島神社周辺
「阿武隈急行保原駅」から徒歩約7分
東北自動車道福島飯坂ICから約20分
つつこ引き祭りの駐車場情報
厳島神社にも駐車場はありますが、数に限りがあり、祭り当日は沢山の人で込み合うことが予想される為、公共交通機関を利用しましょう。
どうしても車で行く必要のある方は、町中にいくつか駐車場があります。
- 保原小学校東側向かいの駐車場
- 福島交通保原営業所南のお買い物駐車場
- 保原中央交流館東のチンチン電車広場
これらを是非、利用してみてください。
つつこ引き祭りってどんなお祭りなの?
享保の大飢饉に苦しむ農民を救った領主・松平出雲守通春公を称え、毎年3月第1日曜日に「商売繁盛・五穀豊穣・無病息災」を祈って開催されるお祭りです。
身を清めた下帯姿の若衆が三組に分かれて、大つつを引き合う、迫力たっぷりのお祭りです。
市の無形民俗文化財にも指定されています!
この、使用されている大つつは、氏子たちが作り上げたもので、大きさは、約1.8m、直径約1.5m、重さ約800kgにもなり、中にはふかしたもち米が入っています。
祭りで激しく引っ張り合われる事により、中のもち米が「餅」に変わってしまうのです!
この餅を食べると、「1年間健康で過ごすことが出来る」と言われています。
また、つつこに使われている藁を持ち帰ることも、縁起が良いと言われています。
まだ寒い3月の晴天の下、男たちがつつこを引き合う姿は、勇敢で迫力があり、毎年、かなりの盛り上がりを見せます!!
つつこ引き祭りの見どころは?
①激しい引き合い
花火の合図と同時に、鉢巻きに下帯姿の男たちが、つつこを担いで厳島神社を出発します。
目抜け通りを練り歩いた後、「わっしょい、わっしょい」と威勢の良い掛け声と、太鼓の音を響かせて、激しい引き合いが繰り広げられます。
つつこの中のもち米が餅に変わる頃には盛り上がりは最高潮です!
無病息災や豊作を祈願しようと、ほつれたわらを拾い集める見物人も沢山います。
ちなみに、つつこの引手は全国から募集されるので、興味のある方は是非、チャレンジしてみてください。
②子供つつこ綱引き大会
つつこ祭りの開催の前に、子供つつこ綱引き大会が行われます。
地域の子供たちがチームを組んで、つつこを中心に置き、綱引き勝負をします。
女の子だけで組まれた柔道クラブのチームや、少年野球のチームなど、日頃から鍛えている子供たちの力の見せ所になります。
優勝チームは賞金1万円が貰えるので、本気で勝負する子供たちの姿も必見です。
③福引き
厳島神社前から四丁目交差点に置かれた大つつこをめがけて、下帯姿の男たちが100mほど走るイベントがあります。
大つつこには50cmほどの棒が刺してあり、その先端に福引券が巻かれています。
この棒は10本ほどさしてあり、そのどれかが1等・2等・3等で、祭りの最後の表彰式で発表されます。
足が速くて1番に棒をとったとしても、それがハズレの可能性もあるので、運試しにもなりますよね。
まとめ
ふんどし姿の男たちが一斉に一つのものに向かう姿は、普段ではなかなか見ることが出来ないので、迫力がありますよね。
また、練り歩きの最中にはお餅がばら撒かれるなどのサービスもあるので、見物客も楽しむことが出来ます。
鏡開きのイベントなどもあり、お酒も振舞われます。
見物だけでも見ごたえがあると思いますが、どうせなら参加するのが一番楽しめるお祭りだと思います!