認知症の方がデイサービスを嫌がる3つの理由

介護・高齢者問題

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高齢化社会といわれるようになってから、認知症の方が今まで通りの暮らしを送れないことが問題になっています。

物忘れやご近所とのトラブルでご家族が認知症に気づかれた後、介護が必要になるまではそう長くはありません。

認知症の高齢者の方と暮らすご家族にとって、心強いサービスが朝から夕方までの間、通って介護を受けることができるデイサービスです。

ですが、デイサービスに通いたがらない認知症の方も多くいらっしゃいます。

今回は認知症の方が何故デイサービスを嫌がるのか、3つの原因と対策についてお話しさせていただきますね。

認知症の方がデイサービスをいやがる3つの理由

認知症の方がデイサービスへ通うのをいやがる理由は、大きく分けて3つあります。

見慣れた自宅を離れたくない

1つは、普段暮らしている自宅を離れたくないという理由です。

認知症の方は出来事だけではなく、普段の暮らしに必要な記憶も忘れてしまうことが珍しくはありません。

デイサービスなど通所介護が必要になった方ですと、なおさらです。

何年も暮らしていた家の中では、例えばテレビのリモコンを忘れていても、今までの習慣から本体を操作してチャンネル変えることができます。

他にも、機嫌が悪くなっても自分の部屋へ引き上げることもできます。

認知症の方が暮らしやすい環境は、長年慣れた環境でもあるからです。

どこへ行くかわからず不安

次の理由は、どこへ行くかわからず不安なことです。

「週に何回もデイサービスに通っているのに?」

そう思われるかもしれません。

新しいことを覚えることが苦手で、今まで覚えていたことを忘れてしまうのが認知症。

通っているデイサービスの風景、職員、出来事を覚えられないとしたら…。

認知症の方にとって、毎日「どこかわからない所へ連れて行かれる」という不安に繋がります。

特に理由はない

そして3つ目の理由は、ものすごくたくさんの理由が複雑にからみあって、結局は理由らしい理由がないことです。

認知症の方は飲んでいる薬の作用、夜よく眠れたか、お腹の空き具合、体調などで気分が大きく変わってしまうこともあります。

気分が変わってしまうことは、誰にでもありますが、認知症の方は気分を抑え込む力が弱まるといわれています。

そのため、私たちにとっては「ちょっと眠くて疲れる」ことも、「とても眠くて何もやる気が起きない」くらいに感じることがあります。

【解決方法】デイサービスに行ける日と似たような生活リズムを繰り返す

認知症の方がデイサービスを嫌がる理由は、大きく分けて3つありました。

では、いったいどうすれば最善されるのでしょうか。

・見慣れた自宅を離れたくない

この場合デイサービスを嫌がる日が続いて通うことができなくなることもあります。

もし介護に余裕があるのなら、認知症の方が「行ってもいい」という日だけ通うのも1つの方法です。

・どこへ行くかわからず不安

この場合は、行く場所がデイサービスであること、帰ってこれることをスケジュール表にして見せてあげることで、先の見通しができて不安を和らげてくれることがあります。

・特に理由はない

見当たらないときには、認知症の方がデイサービスに行ってくれる日、嫌がる日の生活を詳しく記録しておくことが後々の役に立つでしょう。

できるだけ同じパターンの生活リズムを繰り返すことで、デイサービスに通うことが生活の一部として習慣になるはずです。

まとめ

認知症の方がデイサービスを嫌がる理由は、大きく分けて3つありました。

3つ目の、「特に理由はない、見当たらないとき」は対策の立てようがありません。

実は周りの家族が気がつかないだけで、認知症の方にとっては理由があります。

その理由を見つけてあげて、デイサービスに行ってくれる日の生活パターンを繰り返してあげることで、デイサービスに通うことを生活の一部として身につけてくれることにつながるでしょう。

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