高齢者の方が一人暮らしできなくなる限界2つのポイント

介護・高齢者問題

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いつまでも自宅で暮らせるのが幸せ。

そう言われることもありますが、それは高齢者の方自身も家族にとっても「無理のない」程度で言えることです。

在宅介護を利用しても生活が成り立たない方、命に関わる危険な行動がある方は施設で暮らした方が安全とも言えるでしょう。

今回は、高齢者の方の一人暮らしの限界についてお伝えさせていただきます。

高齢者の方が一人暮らしできなくなる限界は2つの視点から

在宅介護を利用しても暮らしができないとき

1つ目は、デイサービスなどの通所介護、訪問介護などの在宅介護を利用しても暮らしが送れないときです。

少々乱暴な言い方になってしまいますが、家の中での移動と着替えが安全にできて、用意された食事や飲み物を1人で飲食することができて、トイレを1人で済ませることができるなら、健康状態は別として、一人暮らしをすることはできます。

片付けや掃除は訪問介護を利用することで、介護士さんが行ってくれます。

お風呂は毎日とはいきませんが、デイサービスで入ることができます。

食事も、自宅にお弁当を届けてくれる便利なサービスが整っています。

さらに持病があって、定期的な通院が必要なだけ、ご家族が都合をつけて一緒に行くことはできるでしょう。

この、家の中での移動と温度に合わせた着替え、飲食、トイレが在宅介護を利用してもできないときが高齢者の方にとって一人暮らしの限界といえます。

命にかかわる危険な行動があるとき

もう1つは、命に関わる危険な行動があるときです。

具体的な例をあげると、糖尿病など薬の服用が必要な方が1人で薬を飲むことができなかったり、違う薬を多く飲んでしまうときです。

薬の飲み方は、「小分けにする」「ノートをつける」など軽い認知症になってしまっても服用を自己管理する方法はあります。

その方法で自己管理ができないと、命に関わってしまうことになります。

また、高齢者の方がなりやすい認知症の中には、夜に錯乱してしまう「夜間せん妄」という症状があります。

錯乱して、家から出て行ってしまったり、暴れてしまう、夏に暖房をつけたり理由もなく鍋を空焚きするなど予想もできない危険な行動をする方もいらっしゃいます。

こうした、高齢者の方自身や周りの命に関わる危険な行動があるときは一人暮らしの限界だといえるでしょう。

一人暮らしの限界を迎えた方は命の危険も

施設に入ると認知症になる、家にいる時より寿命が縮まる。

以前は、施設に入ること、家族が高齢の両親や祖父母に施設を進めると言われていたことです。

介護施設のサービスや設備の充実で、最近ではあまり言われなくなりましたね。

もちろん在宅介護を利用しながら生活できている方は、施設に入る必要はありません。

在宅介護を利用しても生活が成り立たない方は、そのまま暮らしている方が認知症の悪化や命を失うことにつながりかねません。

たとえば先ほどの糖尿病の方が薬を正しく飲めなくなるとどうなるでしょう?

糖尿病が悪化することはもちろんですが、ご自分では「病気を管理できているつもり」ですので、体調の変化に気がつきにくいでしょう。

その結果、心筋梗塞や脳卒中、腎臓の病気など命に関わることも少なくはありません。

また、夜に錯乱してしまう「夜間せん妄」のある方は、外出の際に交通事故にあってしまうこと、夏場の熱中症や冬場の凍傷になってしまうこともあります。

もちろん、誤って車を運転してしまうと人を傷つけてしまう可能性もあります。

まとめ

誰しも、慣れ親しんだ自宅で最後まで暮らしたいものです。

それでも、年齢を重ねたり認知症が進行すると在宅介護を利用しても生活が成り立たない方もいるでしょう。

認知症が進行して、ご自身や周りの命に関わる危険な行動をする方もおられるでしょう。

無理で危険な生活は、はたして幸せな生活でしょうか?

高齢者の方が周りにいる方は、一度ゆっくり考えてみたいところですね。

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