リハビリは、正式な名前をリハビリテーションといい、怪我や病気で体が不自由になり、暮らしに支障をきたす方に必要な取り組みです。
リハビリには、入院中のリハビリの他にも通院で行える外来リハビリがあります。
他にも介護保険で受けることができる訪問リハビリ、通所リハビリ、デイケアがあります。
今回は、病院を退院してからでも通うことができる外来リハビリの期限についてお話しします。
外来リハビリの期限
外来リハビリテーションは、リハビリテーション科、脳神経外科、整形外科のある病院で提供されるリハビリです。
しっかりとした、制度で取り組まれていて、「ちょっと腰が痛むから」と好きなときに通えるマッサージとは違います。
リハビリには4種類あり、
①病気になってすぐに対応する急性期リハビリ
②家に帰るための回復期リハビリ
③長い目で今後の生活を整えるための生活期リハビリ
④この3つに、外来リハビリを加えた4つが医療機関で受けることのできるリハビリとなります。
このリハビリは細かな取り決めがあり、外来リハビリは、脳卒中などでは180日、骨折などでは150日になっています。
もちろん、外来リハビリを担当する医師が薬と同じように処方をすることで受けることができます。
外来リハビリにはどのような方が通える?
外来リハビリは、本当は入院しながらリハビリをした方がいい方が、何らかの事情で退院しなければならないときに利用される方がいらっしゃいます。
例えば、
・体が不自由なままでも職場に戻らなければならない方。
・病院の中で生活に合わず、身の回りの最低限のことはできるから家に帰りたい方。
そういった方が、介護保険よりも頻繁に通える外来リハビリを利用されます。
外来リハビリには、脳卒中などの「頭の病気」で半年、骨折などの「体の病気」で150日利用することができます。
もちろん、通う方と病院の空きがあるなら、1日2時間程度まで毎日でも利用することができます(そう空いてはいないことが多いです)。
外来リハビリに通われる方は、身の回りのことはご自身でできる方がほとんどです。
例えば、脳卒中で体のほとんどは動き、判断力も問題ないと診断されている方。
ですが、指先だけ動きが悪く、パソコンを扱う仕事を続けるには支障がある方。
お年寄りの方が骨折をして、身の回りのことはでき、家のことは家族が行ってくれますが、通院治療を続けている方、などです。
外来リハビリでは、ほとんどの病院で送り迎えがないため、ご自身で通える方か家族が送り迎えできる方でなければ通うことは難しいでしょう。
もし期限を超えた場合
先ほど、脳卒中などで半年、骨折などで150日の期限があるとお話ししました。
それでは、外来リハビリに通っていてもなかなか納得できるまで回復せずに期限を超えてしまった場合はどうなるのでしょうか。
リハビリは「期限です」と中断するのでしょうか?
実は、リハビリなどの医療は法律に基づいて対応しています。
通われる方がかわいそうだからと、こっそり通えるようにしてしまうと、刑事事件になってしまいます。
ですが、医療機関のリハビリの他にもリハビリをする方法がありますよ。
それが、リハビリの人が家庭を訪れる訪問リハビリ、お迎えもあるデイケア、何人かが集まりリハビリをする通所リハビリなどです。
この3つのリハビリを利用するためには、介護保険の手続きが必要になります。
まとめ
脳卒中や骨折などでリハビリが必要。
それでも、止むを得ず自宅に帰らなければならない方もいらっしゃいます。
リハビリは入院しながら行う他にも、通院で受けることができる外来リハビリテーションをがあります。
ご希望の方は、入院中に外来リハビリができるかを相談しておく必要がありますよ。