夏になると大活躍のリネン素材や麻素材!
見た目も涼しげで、実用的ですよね。
ところで、リネンと麻の違いを皆さんはご存知でしょうか?
パッと見は同じような気がしますが…一体何が違うのでしょうか?
また、リネンの洗濯方法は?
そこで今回は、リネンと麻の違いについてや、リネンの洗濯方法についてお話します。
リネンと麻の違いとは?
【麻】
麻とは「バラ目・アサ科・アサ属」の植物の事であり、「イラクサ目・イラクサ科・カラムシ属」という植物など、他の植物も含めた「麻」繊維の総称のことでもあります。
原産となる植物は違っても、「麻」として指定されている植物があります。
因みに、日本の伝統的な麻製品は、アサ属の繊維を利用してきました。
ですので、「麻」と呼ばれているものは、「繊維」のことを指しているのです。
【リネン】
リネンは、麻素材で紹介した、「苧麻・カラムシ」という植物から取れる繊維のことを指します。
この植物は、エジプト付近に多く生息していて、紀元前8000年頃から利用されていました。
現在は、シーツや布団カバーなどに多く利用されていますが、古代エジプトではミイラを巻く布として利用もされてきました。
つまり、「リネン」と「麻」の違いは、繊維が取れる植物が違うことなのです!
また、リネンは麻の一種と言う事も出来ますね!
リネンの洗濯方法は?
リネンは縮みやすく、黄ばみや色移りが目立つと言われているので、家で洗濯をするのは難しいと言われています。
そんなリネンの正しいご家庭での洗濯方法についてお話します。
①中性洗剤を使います!
中性洗剤は、アルカリ性に比べて洗浄時に素材に影響が少なく、色落ちや風合いを保ってくれるためです。市販されている「オシャレ着用」の洗剤が中性洗剤になるので、おすすめです!
②水・もしくはぬるま湯で洗濯をしてください!
温度の高いお湯で洗濯をすると、縮みやすくなります。水温は30℃以下が好ましいです。
③脱水はしないでください!
リネン素材は、皺が目立ちます。この皺の原因が「脱水」です。リネンは速乾性が高いので、脱水をしなくても軽く絞れば乾きます!むしろ、水の重さが皺を伸ばしてくれるので「濡れ干し」が良いとも言われています。
④日陰干しをしてください!
リネンは太陽光に弱く、生地が焼けてしまうことがあるので、必ず日陰か部屋干しをしてください。また、リネンの質感を楽しみたい方は、完全に乾くまで干しておくと、自然なリネンらしい、くたっとした風合いが出ますし、生乾きの状態の時にアイロンをかけると、シャキッとしたシャツになることを覚えておくと良いでしょう。
麻の種類と用途の違いは?
アサ
麻紐、注連縄、弓道の弓の弦、横綱のまわし、畳の経糸、麻袋、麻紙、着物など、日本の生活に昔から浸透しています。
リネン
シーツ、布団カバー、女性の下着、肌着などで使用されることが多いです。
コウマ・黄麻
別名でジュート、インド麻、日本の正式名称をツナソ・綱麻などとも呼ばれています。導火線・カーペット・ひも・袋・バッグなどに使用されることが多いです。
マニラアサ
主にロープに使われています。
麻素材の正しい洗濯方法は?縮みを戻すには?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リネンは麻の一種だったのですね。麻にはいろいろな種類がありますが、一般的には総称して「麻」や「リネン」と呼ばれていることが多いでしょう。
使い分けられている時は、「元の植物が違うんだなぁ~」と思っておけば良いでしょう。
また、リネンの洗濯方法については、覚えておくと便利ですよ!
知らないで洗濯をすると、一度でダメにしてしまうこともあり得るので、気を付けてくださいね。
暑い季節になると大活躍する麻やリネンを是非、生活に取り入れてみてください♪