「渋柿」とは、その名の通り、食べると口の中に渋みが広がり、口をゆすいでもなかなかその渋みは取れないのが厄介ですよね。
また、渋柿と甘柿はぱっと見、見分けることが難しいです。
しかし、出来ることなら渋柿には当たりたくないですね!
そこで今回は、渋柿についてお話します。
渋柿をそのまま食べるとどうなるの?
便秘になる可能性がある
渋柿の渋みの成分は「タンニン」と呼ばれるものです。
タンニンの収れん作用により、渋柿を食べすぎると、便秘の誘発に繋がる可能性があります。
食物繊維が体内の老廃物を吸着させてお通じがよくなり便の量もふえますが、日頃水分量が少ない人や、ストレスが溜まり腸の働きが弱くなっている人は便秘になる可能性があります。
貧血になる可能性がある
タンニンには、鉄分の吸収を妨げる作用があります。
貧血傾向にある人や、それに伴う薬を服用している方は、かかりつけの医師に相談してみてください。
アレルギー症状
比較的少ないとは言われていますが、ごく稀に、アレルギー反応が出る人もいるので気を付けて下さい。
渋柿の見分け方
一般的には3つの見分け方があります。
柿を半分に切った時に「ゴマ」と呼ばれる黒い点々があるか無いか?
渋柿の渋みの成分は「タンニン」と呼ばれるものです。
このタンニンが口の中で溶け出すものが渋柿、溶け出さないものが甘柿です。
実はこの不溶性タンニンは、目視することが出来るのです。
それが、黒い点々の「ゴマ」です。
ゴマは、不溶性タンニンなので、ゴマが確認できる柿は「甘柿」として安心して食べることが出来ます!
ただ、例外もありますので、この見分け方で100%見分けることが出来るとは言えません。
形状や大きさなどの見た目
甘柿の見た目の特徴を知っておけば、それ以外は渋柿の危険性があると思って下さい。
甘柿の特徴
- ずっしりとした重量感がある
- 四角い形をしている
一方渋柿は、細長く尖った形をしている場合が多いです。
しかし、この見分け方も100%見分けることが出来るとは言えません。
少しかじってみる
当たり前かもしれませんが…この方法が一番確実に渋柿を判断できます!
上記の方法でも、見分けることが出来る可能性は高いですが、100%ではないので、確実に見分けたい場合は、少しかじってみてください。
熟した渋柿の利用方法は?
干し柿にする
【用意するもの】
- 紐
- 渋柿
- 熱湯
【作り方】
① 柿は皮をむきます。
柿のへたのひらひらした部分をできるだけ切り落とします。
枝はT字型のように残しておきます。
② 紐のこよりを少しゆるめ、隙間に枝のT字型部分を挟みます。
うまくはさめなければ結んでください。
柿と柿の間は、柿1個分くらい間隔をあけて、柿同士がぶつからないようにします。
③ 熱湯消毒するため、柿を熱湯に10秒くらい浸します。
④ すぐに柿を干します。消毒した後の柿は、手で直接触らないようにします。
⑤ 1週間ほどで柿の表面が乾燥して固まるので、柿を優しく揉みます。
3日に1回くらいのペースで揉んであげましょう。
⑥ これを2~3週間繰り返して完成です!
好みの固さになったら、味見しみて、渋みが抜けていれば大成功です!
上記の方法は「渋柿」を干し柿にする方法なので、甘柿とは方法が違うので気を付けて下さいね。
まとめ
なかなかお店で渋柿は売られていませんが、自宅で柿を育てている場合、たまに当たってしまうことがありますよね。
捨ててしまうのは勿体ないので、是非、渋柿のリメイクを楽しんでみてください。
使い方によっては、甘柿よりも渋柿の方が糖度が高くて栄養素も高いと言われているんですよ!
なかなか一般的なスーパーでは目にしませんが、JAなどには売られている場合もあるそうなので、是非、探してみて下さい♪