全国の新幹線には多目的室と呼ばれる個室があることをご存知ですか?
体の不自由な人による利用が最優先ですが、未使用の時には授乳や着替えや気分が悪い時の休憩などにも利用することが出来ます。
今回はそんな新幹線の多目的室についてお話しします。
つわりがひどい妊婦さんの新幹線の乗り方。多目的室の利用方法
妊娠中は必ず座席指定で座席を確保しましょう。
自由席と比べると多少値段は上がりますが、妊娠中に長時間立っていることは身体に大きな負担を与えます。
また、指定席を取る場合は一番前の座席がおすすめです。
一番前の座席は、足を伸ばすことが出来るスペースが広いからです。
座席の感じが分からない場合は、窓口で係の方に妊娠中の旨を伝えて、係の方に座席を選んでもらうのも良いと思います。
つわりがひどい場合は、トイレに近い座席にすると良いでしょう。
また、新幹線で移動中に急に体調が悪くなったら、車掌さんにリクエストして、多目的室を使わせて貰いましょう。
多目的室は、長時間座っていることが困難だったり、体の不自由な方が優先して使うことが出来る場所ですが、使用がない場合は、体調不良の時に休ませて貰えるスペースでもあるので、遠慮しないで申し出ましょう。
また、症状がひどい場合は、無理せずに途中の駅で降りて、駅の医務室に向かうのもひとつの方法です。
新幹線は窓をあけることが出来ないので空気の入れ替えも難しいです。
なるべく自分が一番リラックス出来るように、リラックスグッズを持参するのもおすすめです。
事前の準備を大切に、あとは眠れるようなら眠ってしまうのも良いですね!
新幹線で体調不良…多目的室が使えない場合は?
多目的室の利用は体の不自由な方が第一優先です。
それでも体調不良はいつ起こるか分かりません。
新幹線で体調不良になってしまった時の対処法をお話します。
多目的室が使えないとなると、自分の席に戻るしかありませんが、一度、デッキなどに出て深呼吸や軽く体を動かしてみて、気分転換をしてみてください。
冷たい飲み物を飲んでみるのも良いと思います。
そのうえで、我慢することが出来ないほどの体調不良の場合は、車掌さんに相談しましょう。
車内販売の人でも問題ありません。
多目的室を開けてもらえる可能性もあります。
また、場合によっては、乗務員さん用の仮設ベッドを使わせてもらえる可能性もあります。
新幹線はひとつひとつの駅の間隔も長いので、なかなか自力で解決する手段がありませんので、とにかく一度、誰かに相談をしてみてくださいね。
新幹線の多目的室とトイレの違い
日本国内の新幹線には多目的室と呼ばれる個室が必ず1つ設置されています。
体の不自由な方の利用が優先ですが、空いている場合は、授乳や着替えや気分が悪くなって横になりたい時などにも利用することが出来ます。
予約制で、予約自体は体の不自由な方が優先されます。
それ以外で利用したい方は、列車の中で車掌さんに声を掛けてください。
普段は鍵がかかっているので自由に使うことは出来ません。
この多目的室ですが、トイレと間違える方が非常に多いです。
また、設置されている場所もトイレの近くにあることが多く、サイズ感や扉の感じなどもトイレとよく似ています。
多目的室だと知らずに待っていても、鍵が開くことは無いので、よく確認してくださいね。
まとめ
新幹線にこのような多目的室があることは、実はあまり知られていない気がします。
多目的室の予約は基本的に出来ませんが、ハンドル形電動車いすを使用しているなど、多目的室でなければ移動が難しい場合などは、障害者手帳等の証明書を事前に提出したうえで、利用することが出来るので覚えておくと良いでしょう。