聖誕祭(せいたんさい)の意味とは?生誕祭との違いは?

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読み方の音だけ聞くと「せいたんさい」で、様々な漢字を想像することが出来ますよね。

漢字で「聖誕祭」とは、あまり馴染みがない気もしますが、どんな意味を持っているのでしょうか。

また、「生誕祭」とあてる漢字の意味とは何が違うのでしょうか。

今回は「聖誕祭」についてお話します。

「聖誕祭」とは?

一言で言うと「聖誕祭」とは、クリスマスのことです。

一般的にクリスマスはイエス・キリストの誕生日だと言われていますが、元をたどると、そうではないそうです。

12月25日はイエス・キリストが生まれるずっと前から、異教徒の冬のお祭りが行われていました。

もっと昔に遡ると、イラン神話に登場するミスラや、ローマ神話に登場するソールのような異端の神々の誕生日を祝う日でした。

そもそも、イエス・キリストは12月25日生まれではなかったそうです。

ではなぜ、12月25日がイエス・キリストの誕生日になったかというと、西暦350年にローマ皇帝ユリウス1世が異端のローマ人たちをキリスト教に改心させるために、「12月25日はキリストの誕生日だ!」と宣言したことから、12月25日はイエス・キリストの誕生日になりました。

このように、クリスマスは、昔から「聖なる者」として扱われてきた人々の誕生日を祝う日なので「聖誕祭」の文字があてられているのです。

誕生日をお祝いする時に「生誕祭」は間違い?

まず、小学国語辞典で意味を調べてみると、

  • 生誕…人が生まれること、誕生
  • 誕生…生まれること、新しい物事が出来あがること

とあります。

どちらも「生まれる」という意味を持っていますが、覚えておいて欲しい違いがあります。

「生誕」というのは、本来は現在すでに亡くなっている人に対して使う言葉です。

「生誕〇○周年!」というのは亡くなった人が生まれた年から数えて何年経ったお祝い、ということになります。

「誕生」というのは、新しい命が生まれることや、今までなかったものが出来上がることを意味します。例えば、「カップル誕生!」や「新しいお店が誕生した!」などです。

「誕生日」は、生きている人が新しく歳を重ねることを意味します。

ですので、「生誕祭」を使う場合は、すでに亡くなっている人やモノに、「誕生日」を使う場合は、現存している人やモノに使います。この違いは覚えておくと良いでしょう。

「聖誕祭」と「生誕祭」の違い

上記でもお話した通り、「聖誕祭」はクリスマスを意味し、「生誕祭」はすでに亡くなっている人やモノの周年をお祝いする時に使う言葉です。

ですので、聖誕祭はクリスマスで、クリスマスはイエス・キリストの誕生日と言われています。

そして、イエス・キリストはもうこの世には存在していないので、12月25日は、イエス・キリストの聖誕祭であり、生誕祭でもある、と言えるでしょう。

こう考えると、イエス・キリストがとても神聖で、より一層、特別な存在に感じられますね。

また、現在では「聖誕祭」は単に「誕生日」のことをカッコよく言う時に当て字的な感覚で使われることや、アニメや漫画の世界では、自分の好きなキャラクターの誕生日に、敬意や尊敬の意味を込めて「聖誕祭」という漢字をあててお祝いをする人たちもいるそうです。

本来の意味を知ったうえで、遊び感覚で使う分には楽しみの一つとして良いと思います。

まとめ

現在は辞書に載っている意味や表記の他にも、ネット用語や若者の造語などが沢山あるので、どんどん言葉の数や意味が増えてきています。

しかし、本来の意味をしっかり知ったうえで、ネット用語や造語を楽しむと、より言葉の持つ難しさと同時に楽しさや遊び心も増えてくると思うので、原点をおさえておくことも大切にしてみてください。

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