自分のやりたい仕事にやりがいを持ってバリバリ働いていたら、全く経験も無く仕事のタイプも違う部署に人事異動が出たら、正直、不満を感じますよね。
そもそも「人事異動」は、会社の中のどのような仕組みで決められているの?
また、納得できない人事異動であっても、素直に従うしか方法はないのでしょうか?
今回は、そんな納得できない人事異動についてお話しします。
納得の出来ない人事異動の裏側にある秘密とは?
人事異動は、給料や仕事内容や社会的立場、住む場所など、毎日の生活に大きく影響を及ぼします。
それが、自分にとってプラスに働く人事異動なら嬉しいですが、マイナスに働く人事異動の場合、納得できずに不満に思うこともあると思います。
では、納得できない人事異動の原因は何なのでしょうか?
会社の都合
組織で動いている会社では、部門ごとに欠員が出た場合、それと同等のスペックを補完しないといけません。
ですので、たまたま自分の持つスペックや条件が、異動部署に当てはまる場合があります。
その中でも、「ご指名による一本釣り」「玉突き異動」「トレード異動」「バーター異動」「ライン工事異動」など、理由は様々ありますが、必要とされて呼ばれているケースが多いです。
しかし、会社都度の人事異動のほとんどは、個人の意見は反映されないことが多いです。
社員育成の為
比較的、若手社員で将来に期待をされている人材に多い異動ケースです。
あえて厳しい部門に異動が出たり、様々な事業所に配属されて、様々な経験を積ませたりする場合があります。
そこでの頑張りが将来への出世コースに繋がるのです。
また、人事異動が長期間されていない部署に、新しい風を吹かせるために、あえて、若手を送り込むケースもあります。
若いうちは、与えられた場所で結果を出すことが大切です。
自己評価が高すぎる
一般的に、他者からの評価は、自己評価の七掛けだと言われています。
自分の中では頑張っていても、それが会社への利益、上司への評価に繋がっていないケースは非常に多いです。
納得できないのは、自分の自分に対する評価の甘さが原因の場合もあります。
全て会社のせい、自分が正しいと思う気持ちが、不満を生み出してしまっているのかもしれません。
人事異動に不満!拒否することは出来るの?
結論から言うと、拒否できる場合と出来ない場合があります。
しかし多くの場合、人事異動を拒否すると解雇になることがあります。
就労規則に書かれていることには、従わなくてはいけません。人事異動は「業務命令」のひとつです。
この「業務命令」を拒否する社員は業務命令違反にあたります。
すぐに解雇されるわけではありませんが、何度も続いたり長期間続いたりする場合には、懲戒解雇される可能性が高くなります。
基本的には人事異動は拒否することが出来ないと思っておいてください。
しかし、拒否できるケースもあります。たとえば、雇用契約を結んだ際に、雇用契約書に勤務地や職種などが限定されていたにも関わらず、契約書と異なる異動が出た場合です。
これは、会社側の契約違反になるので、拒否することが出来ます。
個人的な、なにか特別な理由がある場合は、交渉次第で免れることもあるので、一度上司に掛け合ってみると良いでしょう。
納得できない人事異動を理由に退職しても良いの?
人事異動は今後の生活、または人生に大きく関わることなので、納得できない人事異動の場合は、退職や転職を考えるのも選択肢の一つでしょう。
納得できない人事異動が理由で退職すること自体は問題ではありません。
会社側は、それを拒否することや、それを理由に不当な扱いをすることは許されません。
ただ、就労規則で退職する場合は1ヶ月前までにその旨を伝える必要がある、と決まっている会社がほとんだと思うので、人事異動が出てからすぐに退職することは出来ません。
退職する旨を伝えて、残りの契約期間はきちんと働きましょう。
人事異動を拒否して退職したらどうなるの?
まとめ
納得できない人事異動が出た途端、何か行動を起こすのではなく、一度落ち着いて、新しい異動先で働いてみるのも良いと思います。
思っているより、働きやすかったり、やりがいがあったりするかもしれません。それから身の振り方を考えるのも遅くはないと思います。