平均寿命はどんどん高くなっているのに、年金の受給額はどんどん減っているという現状。
将来に対する不安は尽きませんよね。
そこで、なにか資格を持っていれば、定年後の再就職もしやすくなるのではないか、と考える方も多いと思います。
いま注目されているのが、社会福祉士の資格です。
社会福祉士とはどのくらいの年齢層の方が活躍しているのでしょうか?
また、資格を持っていると定年後も働くことが出来るのでしょうか?
今回は定年後の社会福祉士についてお話します。
社会福祉士の受験資格は?
社会福祉士は国家試験になります。
受験資格は細分化されているので、ここでは大きく3つに分けてご説明します。
福祉系大学もしくは短大で指定科目を履修した者
4年制の福祉大学で指定科目を履修している人は実務経験なく、国家試験を受けることが出来ます。
指定科目を履修していても短大の場合は、相談支援業務の実務経験が必要になります。
3年制の短大の場合は1年、2年制の短大の場合は2年の実務経験が必要です。
短期養護施設などで学ぶ必要がある者
福祉系大学や短大で基礎科目だけ履修している人は社会福祉士短期養成施設等で学ぶ必要があります。
この短期養成施設に入学する際、基礎科目を履修した学校の種類によっては、相談援助などの実務経験も必要になる場合があります。
また、社会福祉主事養成機関卒業の場合は、実務経験があれば短期養成施設等に入学することができます。
一般養成施設等で学ぶ必要がある者
上記2つに当てはまらない方は、1年以上の一般養成施設で学ぶことにより、社会福祉士の受験資格を得ることが出来ます。
しかし、この一般養成施設にも入学条件があり、卒業した学校の種類によっては相談援助の実務経験が必要となります。
このように、試験を受けるまでにも経験が必要になります。
しかし、年齢制限などは無いので、何歳でも挑戦しようと思えば挑戦できます!
社会福祉士の年齢層はどのくらい?
社会福祉士は、生活の中の様々な問題に向き合う仕事です。
若い時に社会福祉士の資格を取ったからといって、バリバリ働けるかというと、そうでもない人も多いです。
なぜなら、社会経験がとても大切な職業だからです。
ですので、逆に社会経験を積み重ねてきた、定年後の社会福祉士さんの方が活躍できる事例も沢山あるのです。
年齢が50歳以上で、過去に実務経験がある方は、かなり有利に採用されるでしょう。
しかし、実務経験が無い方の場合は、若い人の方が採用されやすいです。
公務員として働きたい場合は、年齢制限があります。
年齢制限は自治体によって違いますが、定年後の年齢だと対象外になってしまうことが多いです。
ですので、社会福祉士として活躍している方の割合は、20~40代中心ですが、50~60代の方でも、需要はあるので、諦めずに探してみてください。
社会福祉士の資格を生かしたい!50代からでも遅くないその方法とは?
社会福祉士の活動は大きく分けて2つの活動方法があります。
① 資格を取ってから、社会福祉士の専門職に就職する
② もともと自分が持っている専門分野の延長で社会福祉士の資格を利用する
社会福祉士の資格に年齢制限は無いので、50代で社会福祉士の資格を取得したとしても働き方の道はあります。
それが、非正規雇用で働くことです。
雇用主も雇いやすいですし、自分としても経験値がつくので、そこをステップアップとして新たな道がひらかれる可能性もあります。
もうひとつは、何らかの専門性や社会活動の経験の上に、社会福祉士の資格をプラスするという考えも出来ます。
たとえば、刑務官として働いていた方は退職後、出所者の自立サポートに回ることや、サラリーマンを定年退職後、民生委員をすることなども考えられます。
または、自分で会社を立ち上げることも可能です。
とにかく、社会福祉士の資格を生かす方法は様々ありますので、自分が何をやりたいのか、何を目的とするのかによって取る行動は変わってくるので、まずは自分のビジョンを明確にすることが大切です。
まとめ
社会福祉士の資格に限らず、資格は自分にとって一生の財産になります。
資格を持っていれば、考え方次第で様々な場面で生かすことが出来るので、将来を見据えて、資格を取るのも良いと思います!