成人式で着た振袖、どうしていますか?
未婚の女性は、結婚式などの正装着としてまだまだ着ることが出来るので、是非そのまま大切に保管しておいてください。
困ってしまうのは既婚の方です。
娘さんがいるなら、とっておいて娘さんに受け継ぐのも素敵です。
しかしそんな機会も無い方は、思い切ってリメイクしてみるのもひとつの方法です。
今回は振袖のリメイクやリメイク後に結婚式で着ても大丈夫かについてお話しします。
振袖の袖を切って訪問着にリメイク!結婚式で着ても大丈夫?
振袖は一般的に未婚の女性が着る物です。
しかし、どうしても着たい場合や、昔の振袖を保管しておくのは勿体ないと思う場合は、袖を切ってリメイクしたら既婚の女性でも着て良いのではないか、と疑問に思う方もいると思います。
結論としては、着てはいけないという決まりはありませんが、色や柄による!です。
まさにこの2点を考慮して、判断してください。
訪問着として自然な着物にリメイクされるかどうかが大きなポイントになります。
さらに、「元々は振袖であったこと」を誰にも言わないのもポイントです。
いくらリメイクされていても、既婚の方が振袖を着ることは、ご年配の方などはやはりあまり良く思いません。
結婚式はおめでたい席ですし、あくまで主役は新郎新婦です。
波風をたてることなく、誰もが気持ち良く新郎新婦を祝福できるように、自分の身なりは自分でしっかり判断しましょう。
振袖の袖を切る際に注意すること
大切な振袖の袖を切るからには、切った後も長く使える物にしたいですよね。
長く使える物になるかならないか、切る前にしっかり判断してから切りましょう。
最初に考えるのは、振袖の色です。
色が派手すぎる振袖は、袖を切ったところで訪問着などには向かないので、あまり出番は無いでしょう。
色は、水色や黄色やピンクなどの淡い色であれば問題ないでしょう。
赤などのハッキリした色は訪問着には派手すぎるので向きません。
もうひとつは柄です。
なるべく柄面積が狭いと、たくさん出番があるでしょう。
柄は、袖・肩・裾に部分的に入っている方が訪問着に向いています。
着物全体に柄が入っている華やかなものは、袖を切っても派手さは軽減されません。
そして全体のバランスも悪くなります。
最低でも以上の二点を踏まえたうえで、判断をすると良いと思います。
振袖の袖を切らずに訪問着にリメイク
将来、振袖の袖を戻したい時が来るかもしれない…袖を切るのは抵抗がある…などとお考えの場合、袖を切らないで振袖をリメイクする方法があります。
それは、「無双袖仕立て」という仕立て技法です。
袖の裏と袖口を外し、袖丈の余った分の布を裏として使います。
メリットは、やはり振袖を切らないということですね。
デメリットとしては、訪問着としては袖が重いということです。
また、将来、袖を戻す際には袖の中の折りスジを消すスジ消しをしないといけない手間があります。
しかし、振袖は高価なものなので、切ってしまうのには抵抗のある方も多いと思います。
切らずにリメイクする方法もあるので、是非、候補のひとつとしてお考えください。
まとめ
振袖には、様々な思いが詰まっていると思います。
仕立て直しと違って、ハサミを入れてしまうと、もう一生戻らないので、袖を切る際は、どうか慎重にご判断くださいね。
周りへ相談してみるのも良いかと思います。
そして納得のいく形を決めてから、いよいよリメイクにうつってください。
振袖をリメイクして、長く使うことはとても素敵な考えだと思うので、是非、リメイクした後は、たくさん着てお出掛けしてくださいね。