百人一首の取り札は、いろはかるたなどとは違い、上の句の頭文字や絵柄などが描かれているのでは無いので、上の句を聞いて下の句の描かれた取り札を取らなくてはいけません。
では、とにかく暗記するしか強くなる方法は無いのでしょうか?
今回は百人一首が強くなる方法についてお話します。
百人一首を早く覚えるコツ
①決まり字を覚えること!
まずは、どの句が読まれても取れるように、100首を覚えましょう。
ただ、一度に100首覚えるのは大変ですよね。
そこで役に立つのが「決まり字」を覚える方法です。
「決まり字」とは、上の句を数文字聞いただけで、下の句を特定できる字のことを言います。
「決まり字」には、一字決まりから六字決まりまでありますが、一字決まりから順番に覚えると良いでしょう。
②語呂合わせで覚えること!
上記でお話した一字決まりは7首あります。
この上の句の頭文字をとって「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」と覚えます。
この上の句が読まれた瞬間、選ぶべきものは1つしかありません。
また、決まり字と下の句をセットで語呂合わせにして覚える方法もあります。
例えば…
上の句「かさざきの わたせるはしに おくしもの」
下の句「しろきをみれば よぞふけにける」
「かさ(傘)は、しろ(白)」と覚えることが出来ます。
決まった語呂合わせは無いので、自分なりに覚えやすい語呂合わせを作って覚えるのも良いと思います。
いきなり百人一首を覚えるのはハードルが高いなぁ、と感じる方は「五色百人一首」から始めてみるのもおすすめです。
「五色百人一首」とは、学校の先生が考案した、百人一首をマスターするための教材です。
色が五色に分かれているので、一色覚えたら次の色…というふうに進めていってください。
ゲーム感覚で家族や友達と始めてみてください。
百人一首を早く取る方法
札を早く取るには取り方があります。
基本的には「払い手」という方法で取るのが一般的です。
札を押さえたり、たたいたりしていては、取るスピードが一瞬止まってしまって遅くなるので、札は払って取ります。
このスピードこそが勝敗に大きく影響するのです!
払い手の方法は、人差し指から小指までの指をくっつけて、手首を動かして札を払います。
最初は上手くいかないかもしれませんが、慣れてくると格段にスピードが上がるので練習あるのみです!
また、払い手を習得したら、突き手や囲い手や戻り手などの応用技もあるので、練習してみてください。
百人一首の練習方法
決まり字やルールを覚えたら、あとは実践練習あるのみです!
ただ、なかなか一人で実践練習することが出来ない競技なので、もし読み手がいない時や一人で練習したい時は、スマホアプリの「百人一首読み上げアプリ」がおすすめです。
無料のものから有料のものまで複数あるので、自分の使いやすいアプリを見つけてみてください。
ランダムに句を読んでくれるものや、覚えるまでは順番に読んでくれるもの、また読み手が専任読手のものなど、魅力的なものが沢山ありますよ。
自分のスキルやレベルに合わせて、アプリも切り替えていくと良いかもしれませんね。
また、相手がいる場合は、もちろん実践的な練習が一番なので、どんどん回数をこなしてみてください。
百人一首の売り場はどこにあるの?買うならどれがいい?
まとめ
百人一首には、ひとつひとつに異なったその時の時節や恋愛の内容が綴られています。
内容をしっかり理解しながら覚えると、覚えも早いと思います。
そして、百人一首の句は古い物ですが、古臭さはまったくなく、逆に現代を生きる私たちに大切なことを思い出せてくれるきっかけにもなります。
時代が進んでも残っている理由は、そんなところにあるのかもしれませんね。
是非、内容も考えながら強くなってください。